高一になって何度目だろうか。


授業後、友達の沙織を下駄箱で待つこの状況。


「ごめん、樹李。おまたせ」


「大丈夫だよ。また告白?」


「…うん」


沙織はモテる。

目がクリっとてて、お人形さんみたいで。

背も高くもなく低くもない。

スタイルだって悪くない。