俺と茜は暫くの間、抱き合いながら話しをした


茜は小さくて痩せている


俺が力を入れたら骨が折れちゃうんじゃないか?ってぐらい華奢な体だ


『翼、そろそろ帰ろうか?』


俺は時計を触った


えっ???


もう、こんな時間?

時間は夜の10時過ぎだった


夕方の4時に待ち合わせしてファミレスで二時間ぐらい居て公園に来て4時間もたったのか?


好きな人と凄く時間が、こんなにも早いと実感した日だった


『茜、送るよ』


『うん、ありがとう』

茜は隣町に住んでるので駅まで送った



『翼、今日は、ありがとう。家に着いたら電話して、心配だからさ』


『わかったよ。家に着いたら必ず電話するよ』


茜は俺に抱きついてきた


『翼、電車くるから行くね』


『気をつけて帰れよ』


『うん。バイバイ』


『おう、またな!』

俺は茜を見送り家に帰るためにカバンから杖を出し歩き出した


茜とキスした事を想像すると顔がにやける


はたから見たら不気味だろうな


茜....


帰ったら電話しないとな....