月夜の涙

なんなのこの人、ムカつく!初対面でバカはないでしょ



「あの…「お主。」」



うわっ、私は喋ることも出来ないんですか…



人の喋ってるとこに、言葉を重ねるのは失礼にも程がある!



私はムッとしながら言葉を返す



「な、何でしょう?」



「わらわの屋敷に来い。」


その人はにたーっとしながらそんなことを口にする



「ふぇ!?」



この人なんなの!?



「聞こえんかったのか?
わ ら わ の 屋 敷 に 来 い 。
おい。お前ら。こやつをお連れしろ。」



いや問題そこじゃないと思うけど!?



「「はっ!」」



「う、うわぁ!な、なに!?」



家来らしき人達に横抱きにされる



「すみません。姫様のご指示なので…」



そして強引に馬に乗せられた

「はっ!」



馬が走り出す



「うわっ!?落ちるぅ!!」



何この安定感悪い乗り物!!



「暴れた方が落ちるぞ小娘。」



こ、小娘!?バカの次は小娘かい!



「あなたが悪いんでしょ!?強引にこんな事するから!!」



「ふんっ、喚くな黙って乗ってろ。」



はいー!?何様ですか。この人。でもこれ以上騒いでも体力の無駄だ。



仕方ない。大人しくしよ。



「着いたぞ。小娘。さっさと降りろ。」



何この人ほんとに何様なの!? むーかーつーくー!!!!



「べーだ!分かってますよ!」



「なっ!?…まぁ良い、こちらへ来い。」



私は手招きされた方へ足を踏み鳴らしながら着いて行った。