月夜の涙

私は桜さんの屋敷にたどり着いた。





人の姿に変わりたいが、もうそんな体力が残っていない





私は一か八か気づいてもらおうと必死で吠えた






「グルル…ガゥッ!!ガゥ!!」






ギーッ ドンッ






扉が重そうな音を立てて開いた






あっあの時の家来さんたち!





「も、もしかして…狐珀様ですか?」






「はい。狐珀です。すみません…私には人の姿になる体力が残ってなくて…」





「そ、そうでしたか。取り敢えずお入りください」