「席は…三ツ矢の隣が空いてるな。」




…恥ずかしい!!恥ずかしすぎる!!!!




転校初日。ましてや、自己紹介が大スベリ。





もうやだっ!!




私は言われた通り三ツ矢くんの隣に座った。





それにしても三ツ矢くん、美少年すぎる…







隣に座るのすら、申し訳ないレベル…。





「よろしくね」





さっきの事で顔はまだ真っ赤だろうけど、無言は愛想が悪いやつだと思われそうだし…





「よろしく〜!」




三ツ矢くんは、天使をも魅了しそうな笑顔で言った。




ま、まぶしいっ!






ひととおり先生の話を聞き、HRは終わった。






とりあえずトイレ行こう…。






そう思って立ち上がった途端…。






一人の女子に声を掛けられた。





「ねえ!めっちゃ可愛いよね!化粧水何使ってんの!?」




見た目はクールビューティのその子は、やたら喋る。ついて行くのに必死だ。





「あ…あたし、福島 優依!よろしくねっ」




「ゆいちゃん!よろしくね。」





次第に周りの女子も私を囲み、質問攻め。




「彼氏いるの!?」

「いないわけないじゃん、こんな可愛いんだよ!」




すみません…いないです。



「メイクしてないよね?羨ましい〜。」




ちょっと…質問は一人ずつにしてほしいな…