「あ〜っ、もぉ〜っ!!」





なかなかほどけず、絡まったままのイヤホンをそのままカバンに入れた。



もういいやっ!!




時計に目をやると、時間は既に朝のHRの20分前。




ここから学校までに、10分はかかるのにっ!!




はぁ、でも楽しみだなあ。



十数年ぶりの君に、やっと会えるんだ。



…どうしよ、イケメンになってたら。




このあと、このテンションがどん底に落ちることを、私はまだ知らなかった。