【完】ちょいワル先生と優等生



「先生から卒業しますって言われた時にはもうどうしようかと思ったんだけどね」

「そ、それは…すみませんでした…」

「その間にいろいろ済ませちゃったけど」

「いろいろ?」





コクリと頷くと、先生は自分の髪を指さす。



そういえば雰囲気が全然違う…



長かった髪の毛が短くなって、明るい茶色だったのが黒くなってる。





「もう染めるのやめようと思って」

「どうして…」

「誠意、見せるために」





誠意…?誰に見せる必要があるの?



今までみたいにチャラい印象じゃなくなった。



前、茜ちゃんとの電話で言ってた"話つけなきゃいけない人"がその人だったり…?