「じゃあばっさりいっちゃうよ〜」 「…お願いします」 美容室に来た。 先生が言う、茜ちゃんとよく似たこの長い髪を切るために。 もしこの髪を褒めてくれたら、先生から何か言われるまで傍にいよう。 そうじゃなかったら…… 先生の元を離れよう。 すぐにどうにかできるなんて思ってないけど。 先生にとって、私は邪魔な存在で… だからいつかは先生から卒業しなきゃいけない。 私が先生をまた好きになっちゃう前に。