同じ制服を着た人の背中を追い、踏み込んだのはこれから3年間お世話になる高校。


小さな橋を渡ったすぐ先にある校門からは去年までの見慣れた風景は見えない。


ところどころ淡いピンクが見える芝生からはシロツメクサが顔を隠したまま、頭だけ出していた。



もう少ししたら白くてかわいい顔を出してくれるかな。


きっとその頃には私も新しい生活に慣れてるかな。



なんて、小さくても一生懸命生きようとする花に、少しだけ勇気をもらえた気がした。