この世に愛があるのなら


『…まぁ…ね。私……根性だけは…あるからっ。』


まだ息は整っていないからなんとか喋る。


フワッ


『えっ?』


薛「幹部室の方が涼しい。」


確かに今は6月で、少し蒸し蒸しする。


私は身長の高い薛にお姫様抱っこで運ばれていた。


『ちょ、自分で歩けるよ!』


薛「あんなに膝笑ってたのに?」


『私、今汗臭いし!』


薛「花の匂い。」