郡「……。」


郡は何も言わずにアホを睨む。


「ごっ、ごめんなさいー!俺、郡が悪い女に騙されてるのが心配で…」


アホは泣き真似をしながら謝るが、郡の表情は変わらない。


郡「繰は特別だ。悪い女なんかじゃない。」


いつもより少し低めの声に、彼はシュンとしている。



「…悪い女って言ってごめん。俺は神崎 愁〜Kanzaki Syuu〜。
よろしく、繰。」


郡「繰って呼ぶな。」