ー「繰ちゃん、ごめんね。」


ー『なんで謝るの、郡。何かあったの?』


ー「ううん、何も無いよ。でも、謝らなくちゃ…。」


ー郡の目から涙が落ちる。


………………


『泣かないでよ、郡…。』


そう言って目をパチっと開く。


目の前にはキョトンとした郡の顔。


「泣いてたのは繰でしょ。目腫れてるよ。」


郡は優しい手つきで私の瞼を撫でた。