彼に堕ちてしまいそうになったその時、私の頭に響いた声。


ーお前は今日から"かすみ"だ。


ー"繰"なんて人間は消せ。


ー"かすみ"として生きろ。


ハッと目が覚めた。


そうだ、"繰"はもう捨てたんだった。