この世に愛があるのなら


「目を覚ませ!郡ー!」


………なんかアホそうだな。


「俺は嫌だから。」


黒髪の男の人も口を開いた。


「俺が女嫌いなの知ってんだろ。しかもこいつは女の中でも最悪。
………汚ねぇ。」


そう言って鋭い目で私を睨む。


でも私だってそんなので怯むほど弱いつもりはない。


だって、これも…慣れてるから。