遥「フハッ。大丈夫だよ、繰。
安心して。」


……え。


ハルに手を引かれて扉の向こうに足を踏み出した。


そこは思ったよりも明るくて、目を細めた。


「ハルさん、こんにちわっ!」


「あ、ハルさん!ちわっす!」


…………へ?


見渡す限り怖そうな人しかいない。


ハルは偉い人なのか、慕われているようだ。


「他の皆さんも幹部室にいますよ!」


遥「ありがと。あ、この子は僕の彼女だから手出さないでね。」


ニヤリと笑うハルの言葉に、男の子は怪訝そうな顔をする。