なんだか魅惑的なバーの前にいるのは、私と1人のイケメンだけだ。


ぺこりと頭を下げてオジサンを待つ。


「かすみちゃんだよね!」


この人も私に興味があるのか、気さくに話し掛けてきた。


『そうですけど。』


「じゃ、デート行こうよ!」


……ナンパか?


残念ながら私はオジサンを、…いや、15万円を待ってるの。


『ごめんなさい。今から仕事があるの。』