繁華街は家からそんなに遠くないから、歩いていこう。


「あれ、かすみだ!」


「ほんと、汚らわしい女ね。」


好奇の目。


でもこんなの慣れっこだ。


これが日常だもの。


私は"rei"に向かって、ただ歩き続けた。


しかし、家を出るのが早すぎたのかもしれない。


私が"rei"に着いたのは、8時半だった。