「うん。じゃあそれを力いっぱい叫んでみよう!心の中の、今まで消そうとしてきた気持ちにもう一度色をつけよう!」
色を……つける…?
「代々木ちゃんならできるよ。だって代々木ちゃんの“彩心”は、彩る心なんでしょ?」
あ…。
「代々木ちゃんが自分から教えてくれたんだよ。それを今から実行しよう。」
「実行って…。」
「最初に誰に言うかは代々木ちゃんが決めればいい。師匠先輩に宣戦布告したっていいんだし、やっと気づけた気持ちを一番の大切な人に言うのもいい。代々木ちゃんの好きにしていいんだよ。」
「空緒くん……、」
でも私……怖い。