大好きなキミに花束を。




「この上ないくらいに思う。」


「私もだ。」


「俺もです。」



すると先輩は開き直ったように、



「よし!それじゃあ“偶然”さらちゃんたちと出くわしちゃったわけなんだし、今からはみんなで遊びに行きますか!」


「まあ、べつに私はいいですけど。」


「俺もまあ別に……言いたい事は言ったし…。」


「おお!じゃあ決まり……、」


「私はいやだ。」



みんなの意見が固まりそう……だったけど師匠だけが拒否った。

もしかして……、



「ちょ、笹村!何言ってんのいいでしょべつに!」


「いやだ。私は陽彩と二人がいい。」



──ドクンッ



「はぁ?おまっ、何柄でもないこと言ってんだよ。」


「たまにはいいじゃないか柄にもないこと言ったって。」


「いいじゃないかって……うわあ!何さりげなく手握ってんだよ!」



──ドクンッ