「菊川くんとは?」 「夜籠とは最近一緒に帰ったりしてなかったから。」 「……西宮センパイと一緒に帰ってたの?」 「うん。」 「…へぇ。」 夜籠と帰ってた頃は毎日のようにカフェとかに行ったりショッピングしたりしてたけど。 「ねぇ代々木ちゃん。」 「ん?」 「俺ね、前の学校で好きな人っていうのがいなかったんだよね。」 「ほう。」 いきなりかよ。 「それで、親の転勤でこっちに越してきたら、一目見て可愛いなって思った女の子がいるの。」 「そりゃよかった。」