凪はまた面倒くさそうに振り向き、右側にある棚を指差した。 「俺のはそっち」 あたしはその棚に収められている沢山の絵を数点取り出す。 大きさは様々で、描かれている画材も色々だった。 「なんか、凄いね」 凪の絵は、よくある写真を切り取ったみたいにそっくりに描いたものじゃない。 これって現実に存在してるものなの?って思っちゃう。 空想画と言ってもいいくらいだ。 あたしはなんだか凄く興味が沸いて、一枚一枚じっくりと眺めた。