不機嫌そうな顔。 低血圧なのかな。 「今日も部活あるの?」 「今日はない」 あたしは少しガッカリした。今日も美術室に行くつもりだったから。 昨日あたしがぶちまけたペンキの後始末、凪がやってくれたのかな? あの時、あたしの中で抑えられない感情が沸き上がった。 勢いに任せて、凪には迷惑をかけちゃったな。 しょんぼりしたあたしを見兼ねてか、凪が口を開く。 「明日なら、美術準備室の方に居る」 あたしはパッと顔を上げた。 確か、美術室の隣が準備室だったはず。