いいや、あの無愛想で面倒くさがりな凪に限ってそんなわけない。 美術のことにしか興味なさそうだし。 きっと従姉妹か幼なじみか何かだろう。 あたしはそう思うことにして、その日は眠りについた。 最悪のパターンが頭にちらつくけど、考えないようにして。 明日はきっとあの子は来ない。 今日はたまたま美術室に遊びに行ってただけだ。 きっとそうだ。