夜中ベッドに横になるあたしの頭の中は、あの女の子のことでいっぱいだった。 顔はよく見えなかったから何年生かは分からない。 どうしてあの子はあんなに凪に馴れ馴れしくしたのだろう。 どうして美術室に入って行ったんだろう。 一番最悪な場合をあたしは想像してしまった。 彼女。 コンクールのためにあたしが凪から離れていた間に、彼女が出来たのかもしれない。 それは本当に最悪なパターンだ。 コンクールだなんだと言いながら、ちゃっかり上手くやったってわけ?