「おはよーレン。またリルに起こされたのか?」



「そーだよ」



「ほら、学校一イケメンのカーティス家第一王子レン・カーティス様がそんな顔してたら姫君を泣かせるぞ?」



「茶化すのもその辺にしてくれ」



こいつは俺の小学校時代からの友人のカルマ・シャルロットだ。


シャルロット家の第二王子だ。


幼馴染というか腐れ縁というのか・・・


高校まで一緒だ。



「そういや、今日スズ君の入学式だよね」



「明日から一緒に通うことになりそうだな」



「おっ?また女子がキャーキャー言いそうだな!」



「はいはい」



スズは大丈夫なのだろうか・・・



「あらごきげんよう。レン様、カルマ殿」



「ごきげんようマリー殿」



「おはよう、マリー」



挨拶をしてきたのはマリー・フレイヤ。


フレイヤ家の第三王女で、だフレイヤ家は結構高い地位だ。



「カルマ殿『ごきげんよう』ですわ。レン様を見習ったらどうです?」



「はいはい。俺はかたっ苦しいことが嫌いなの!マリーも呼び捨てでいいのに。レンも呼び捨てだぜ?」



「レン様はカーティス王の子供ですよ。殿や様はレン様は付けなくてもよいのです」



「いや・・・そうではないと思いますが・・・」



「まぁ、行きましょう。学校に遅れますわ」



「そうですね。行きましょうカルマ、マリー殿」



俺達はクラスへ向かった。