食卓には全員が集まっていた。



「レン兄やっと来た!」



「遅いぞ・・・」



「あぁ。すまんな」



ルナとスズは早起きなため、待ちくたびれたであろう。



「サラも早かったんだね」



「ルナに起こされた」



サラは朝が弱く機嫌が悪い。


いったいルナはどんな起こし方をしたのだろうか。



「レン、おはよう」



「お父様、お母様。おはようございます」



「みんなそろったことですし食べましょうか」



『いただきます』



合図とともにいっせいに食べだした。


今日はパンとベーコンエッグとコンソメスープだ。


料理長の料理はとても美味しい。



「ルナ。どうやってサラを起こしたんだ?」



「えっと・・・凍らせた!」



自慢げに言うことではない。



「やりすぎはだめだよ」



「普通に起こしたら殴られたから」



「起こしてくれるのはありがたいけどね。やりすぎはだめですよ」



「は~いお母様」



ルナは返事はいいが・・・


きっと明日もサラを凍らせて起こすだろう。



「ごちそうさま」「ごちそうさま!」



スズもセイラも食べるのが早い。



「2人とも食べるのが早いわね!今日は何かあるのかしら?」



「僕は友達と約束しているから」



「早く小説の続きが読みたいから」



「なるほど」



2人とも相変わらずだな。



「ごちそうさま」



俺もそろそろ行かないとまずい。



「じゃぁ俺は言ってきます!」



「行ってらっしゃい」



俺は急いで荷物を取りに上へあがろうとした。



その時



「レン、荷物だ!」



「ありがとうリル」



リルはわざわざ荷物を1階まで持ってきてくれた。



「ではキール、行ってきます」



「気落ちけていってらっしゃいませ」



俺は執事のキールにあいさつをして家を出た。