後ろでスズは微笑んでいる。


入学式でもその顔でいればよかったのになぁ・・・。


飛びついてきたサラとルナの頭を撫でながらそう思った。



「兄様、遅れてごめん」



「大丈夫。この高校は広いから迷ってたんだろ?」



「恥ずかしながら」



「スズお兄様もルナも反対行くから大変だったよ」



「だってー迷路なんだもん!」



「ははは。そうだね」



サラが二人を引っ張ってきてたんだな。



「あ!サファイアとカルマルだ!」



「ルナ!様か殿くらいつけなさい!」



「あ!忘れてた。サファイア殿、カルマ殿お久しぶりです」



「ルナちゃんサラちゃん、久しぶり!」



「呼び捨てで大丈夫だよ!」