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俺はトーストとスープをすっかり堪能して、素敵な朝食の余韻に浸っていた。


「そろそろデザートの用意をしますね」


デザートまであるのか!


あまりに豪勢な朝食に突っ込む間もなく彼女はそういうとすっと目を閉じて何か考え始めた。


頬にかかる長いまつげの影に、小さく微笑む唇に、うっとりした様な幸せそうな表情に、つい見とれてしまう。


突然茶色い目がぱっと開かれた。


ばちっと目が合うと、彼女はニッコリと微笑んですっとテーブルを指して手を広げた。


「桃のホットコンポートです。

私の一番大好きなデザートなんです、どうぞ、召し上がってください」


彼女の手の動きを追ってテーブルに目を向けると…


大きめの白いお皿の真ん中に綺麗にもられたキラキラしたデザートから甘い香りと湯気がうっすら昇ってっていた。