翌朝目が覚めると、俺は強い疲労感で動けなかった。


行為による肉体的疲れとは別に、色んな事がありすぎて精神的にも疲れ果ててしまっていた。昨日買っておいたもうぬるくなってしまったお茶を一気に飲み干す。


「この事は...昼間は話題に出さないで下さいね??恥ずかしいから...。」


記憶が無くなるような行為の後で、服を着ながら大家さんは顔を真っ赤にしていつもの少女のような笑顔に戻ってそう言った。


「夢...だったんじゃないか??」


思わずそう呟いてしまう位信じられない現実を、俺は簡単に受け入れる事は出来なかった...。


俺が一階に下りて行くと、家の中は静まり返っていた。時計を見るともう昼の十二時を回っていて、テレビをつけるとグラサンの司会者がいつものようにゲストとトークをしていた。