「大家...さん...」


俺は色々聞きたい事が溢れ出し、結局彼女を呼ぶ事しか出来なかった。


大家さんは俺の方をじっと見つめている。


「何で...こんな...俺...」


俺が言葉に詰まっているのを行為への誘いだと思ったようで、彼女は俺に向かって両手を広げて頷いた。いつもの少女のような爽やかな笑顔ではなく、嫌でも女を意識させる綺麗で淫らな笑顔だった。


「違...です、俺は!」


「直人さん...。」


その夜彼女が口にしたのはその一言だけ、普段と違い初めて名前で俺の事を呼んでくれた。


そして再び頷く、その様子を見て、俺の理性は消し飛び、広げられた彼女の両手の中に飛び込むように入っていった...。