「そんな...でも付き合ってもない相手となんて...。」


「だから、嫌なら断れば良いのよ。私が最初ナオに嫌って言ったのはこの事。」


そんなルール聞いた事がない!何故こんな!?と俺が思っていると、行為が終わったらしく光次が一人で出てきた。


「悪いな、勝手に部屋借りた。」


すれ違いざま俺にそうボソッと言って階段を下りて行く。その後に続くように奈々さんも下りて行ってしまった。


ちょっと待ってくれよ...!俺一人だけ置いてかないでくれ...!心の中でそう叫ぶが、声にならない。




俺は恐る恐るドアを開けてみる、中では大家さんが仰向けで布団を被っていた。


丁寧に横に畳んで置いてあるので、まだ服は着ていないようだった。