俺は頭の中が真っ白になり、ドアノブを握ったままその場に立ち尽くしていた。


「あ〜そっかぁ直接見せる事にしたんだ、確かにそれが一番早いからね。」


俺の横から顔を出した奈々さんが当然のようにそう言った。


「何でそんな...落ち着いてられるんですか...!?」


「だってこれもウチのルールの一つだもん。第三のルール。」


「は!?」


「ほら、ウチって恋愛禁止でしょ?でもずっと一瞬に暮らしてれば相手に欲情しちゃう時もあるだろうし...それを恋だと勘違いしちゃうと面倒だからって事で互いの同意があればいつでもSEXしちゃって良いのよ。」


そこまで聞いて俺はドアを開けっぱなしだった事に気がついて慌てて閉める、閉める直前に中の二人と目があった。


「そんな...ルールが......?」


俺はまだ頭が真っ白だった。