驚いた俺はついそう聞いてしまった。まさかタメだったなんて...もっとずっと年上だと思ってたのに。


「棗さんも二十歳だったんですか?」


「ええ...まあ...。」


「じゃあ二人はお友達になれますね!」


どういう理屈でそうなるのかはわからないが、大家さんが嬉しそうにしていたので俺は否定せずに笑顔で頷いておいた。


「なあ」


「は...はい!?」


光次さんに話しかけられた!最初に手の傷を心配されて以来話しかけてこなかったのに!


「タメだから光次で良いぞ、[さん]はいらねえ。」


「あ...ああ光次ね。」


ふう...何事かと思った...


「なあ」


「はい!?」


だからもうちょっと優しく話しかけられないのかお前は!心臓に悪い!