一途な社長の溺愛シンデレラ


 女性たちが顔を見合わせてふふっと笑った。示し合わせたように私を振り返り、にこやかに微笑む。

「とても可愛らしい方ですもの。そりゃあ独占したくなっちゃいますよね」

「本当にお人形みたいで! 私がこのまま連れて帰りたいです」

 女性のひとりが興奮したように言うと、社長はくすりと笑った。

「それは困るので、やっぱり連れて行くことにします」

 そう言って、優しい顔で私に笑いかける。

「沙良、行こう。表に車を待たせてある」

 オフホワイトの壁紙に淡いブラウンで統一された小物や家具。洗練された空間の真ん中に堂々と立ち、社長は私に向かって手を差し出す。