一途な社長の溺愛シンデレラ

 
 そもそも、私は今日どこに行くのかも知らされていない。

 疑問だらけのなかで一方的なことばかり言われては、さすがに不満が湧いてくる。

 声色で私の不機嫌を悟ったように、ドアノブに手をかけたまま社長が振り返った。

「その格好は、俺以外の前ではするな」

 目を細め、口をへの字にして、不機嫌そうな顔だ。

「どうして?」

 負けじと不服をにじませて答えると、しばらく睨み合う形になった。

 やがて、社長が口を開く。

「……エロいんだよっ」

 耳まで真っ赤にしてそう言うと、彼は逃げるように部屋を出て行った。