「ドキドキして目が合わせられないとか、衝動で相手に触っちゃうとか……初々しくてきゅんとする」
「子どもの恋愛みたいだな……」
用紙を放り出す西村さんを、絵里奈が般若の形相で振り返る。
「西村さんは黙っててください! せっかく美容マスクの件で見直してたのに、まだオンラインで浮気してるなんて信じられない……!」
「だから、浮気じゃないって。リアルとバーチャルは別物なんだから。つまり別腹」
「うわあサイテー! 不純な大人の話なんて聞きたくなーい。ああ、私もこういうピュアな恋がしたいよー」
彼らが眺めているのは、御池さんが置いていったアンケート結果のコピーだ。
新高町の地域おこしはまだ始まったばかりにもかかわらず、千客万来らしい。

