一途な社長の溺愛シンデレラ


☆.。.:*・

 花が咲き誇っている。

 日差しを注ぐ太陽や、乾きを潤す雨や、種を飛ばす風。自然の恩恵にめいっぱい感謝するように、頭の中でもスケッチブックの中でも、花は咲き乱れる。

《春だね――from@haruka》

 ここのところの制作に対してハルカから言われた端的な感想を思い返していると、声が聞こえた。

「あーいいなぁ。私も恋したいなぁ」

 共有テーブルに着いて用紙をめくりながら、絵里奈がほうっとため息をつく。

 それぞれの仕事が一段落した金曜の夕方、オフィスにはまったりとした空気が流れていた。

 そんな中、アンケート用紙に見入りながら絵里奈は目をきらきらさせている。