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昼食を終えて会社に戻った途端に入ってきた急ぎの仕事を四人で協力して片づけると、夜の二十二時をまわっていた。
仲野坂駅で反対方向の西村さんと絵里奈と別れ、私は社長と地下鉄に乗り込む。
私の最寄り駅は四つ先の『北小ケ谷(きたこがや)駅』で、社長が降りるのはそのひとつ手前の『小ケ谷(こがや)駅』だ。
ところが、社長は小ケ谷駅に着いても下車する素振りを見せず、となりの北小ケ谷駅までやってきた。
改札を出て私を連れ立つように深夜まで営業しているスーパーに立ち寄り、買い物袋を抱えて当然のようにマンションまでついてくる。
「買った服、着たんだな。やっぱり似合ってる」

