晃哉君と さよならして次の日。
太陽が眩しい土曜日。8月12日。

私はベットの上で一睡もできなかった。
カーテンも閉めず、月が落ちて太陽が登るまで、ずっとこのまま。

コンコン・・・
「・・・結愛?」
昨日から何も食べていない私を心配しに来たのか、お母様は悲しげな声で 私の部屋をノックした。

「は、はい?お母様」

「朝食・・・食べなさいね」

そのまま お母様はどこかへ行ってしまった。
ご飯なんて・・・食べられないよ。
喉を通らない。

コンコン・・・
「結愛 お嬢様、お時間です」
ドアの置くから知らない声が聞こえてきた。新人メイドだろうか?
それにしても・・・今日、私は予定ないのに。

「なんのですか・・・?」

「それは言えません」
ドア越しの会話。

ガチャ・・・
「なんですか?」
少し睨みつけながらドアを開けた。
すると、スーツを着た複数の女性と、その後に花園さんが心配そうに立っていた。

「・・・・・・」

「結愛お嬢様ですね。では、参りましょう」

「え?いや、ちょ、!」
複数の女性達が私を担いでどこかへ連れていく。ど、どこへ行くの!?