「私、こんなに幸せな誕生日、初めてです。本当に ありがとうございます」
ニコッと背の高い晃哉君を見上げる。

すると、晃哉君の大きな体が私に被さってきた。晃哉君が私に抱きつく体制になる。

「こっ!こここ晃哉君!?」
抱き合うのも初めての私達。
初めての事で 嬉しいのとビックリが重なる。

「結愛さ~。俺のお願い、2つ・・・
きいてもらっていい?」
私の耳元で 言う晃哉君。

「へ?あ、はい!なんでも!」


「1つはね、そんな可愛い顔と声と仕草と笑顔を 俺以外の男に見せないこと」
・・・?可愛い?それはないけど・・・。

「は・・・はい?」


「あとね、もう一つ」

「はい!なんでしょうか?」
気合を入れて晃哉君の肩から顔を離し、晃哉君の顔を見る。


「・・・キス・・・していい・・・?」