「ねぇねぇ、美緒菜ちゃんの好きな人って誰?」

そんな大きな声で言わないでよ…

彼は私の隣なんだから…



『ふふww』



笑って誤魔化そうとした。


でも、ダメだった。



「あ、分かった!隼也くん、でしょ!」

『え…』





そこに、タイミングがいいのか、悪いのか分からない、歌が放送で流れた。




~♪私からあなたへこの歌を届けよう
広い世界にたったひとりの
私の好きなあなたへ




「ふふww美緒菜ちゃんにぴったり!♪あなたから~」


『もう、やめてよ…』