❆LastChristmas❆

そして次の日約束まで後1日になった。



あの後、あたしは淳史君にLINEを送った。



そして近くの噴水公園の前で待っていた。




その時


「もしかして志保さんですか〜?」


チャラそうなギャルっぽい女の子が声を掛けてきた。


「…そうですけど。」


声を掛けてきた女の子はあの日、淳史君と一緒に歩いていた女の子だった。 


「あの~淳史にちょっかいかけるのやめて貰えません?」


「え?」


「淳史、あたしの彼氏なんですよねー。」 



…嘘。


「…え?」


「人のもの取るとか最低ですね、オバサン。」


…オバ!?


「淳史もあんたみたいなオバサン相手にしてませんから。
どーせいつものゲームだろうし。」


「…ゲーム?」


「そ。ウチのグループナンパして誰が一番先に落とせたかゲームしてるんですよ。今回あんたは淳史のターゲットだっただけ。本気にしないで下さいね。…それじゃ。」


そう言って女の子は帰って行った。


しばらくして


「お待たせ。志保。」


声が聞こえた。


顔を上げると淳史君が立っていた。


この前とは違う…大人っぽい服装。


その姿を見てあたしはドキドキした。


…でも。


「ううん…。」


あたしは、淳史君の目が見れず、目を逸らした。


「…行こ。」


そしてあたしは身体を背けた。