❆LastChristmas❆

「やったじゃん!志保!」


「うん!」


その時


グラ


履いていたヒールでバランスを崩してしまった。


「きゃ!」 


「…危ね。」 


ドサ


「いったあ〜」 


「…志保大胆だな。」


「え?」


顔を上げると、あたしは淳史君をソファに押し倒していた。

「ご、ごめん!」


すぐさま離れようとしたその時、


淳史君が横から垂れたあたしの髪を握った。


「…志保。」


そう言って淳史君の顔が近付いてきた。


「あ、淳史君!?」 


その時


「お前ら大胆だなー。」


誠治さんの声が聞こえた。


「せ、誠治さん!!」


(…いつからそこに!)


「…誠治さん。」


「おーおー見せてくれちゃって。ラブホじゃねーぞここは。」


ラ!?


「ち、違います!そんなんじゃ…。」