❆LastChristmas❆

「またな、おやすみ」


そう言って副社長は帰って行った。


「おやすみ…なさい。」


(お礼…言えなかったな。)


私は帰っていく副社長の背中を見つめた。


(まだ、胸がドキドキしている…。)


でも今日の一日だけでちょっと、副社長の事が知れた。


仕事終わりでも必ず待っている事…。


子供みたいに笑う事…。


お酒が弱い事…。


今日だけでも知らなかった一面がたくさんあった。


私は、そんな副社長にドキドキしていた。


「…何…これ。」



私…。


どんどん鼓動が早くなる。


脈をうつみたいにどんどんどんどんどんどん早くなる…。


…この気持ちは何なの?