「わあ…雪…。…綺麗。」

そしてあたし達は身体を離した。

その時

「細田」

そう言って佐藤があたしにプレゼントを渡した。


「…え?」



「プレゼント、今日クリスマスだから。」



「あ、ありがとう!開けて良い?」


「ああ。」


ガサガサ



そしてあたしはプレゼントの袋を開けた。



「わあーブランケットだ!」


「…本当はあの日清水さんにはクリスマスプレゼントの相談をしてたんだ。
何あげれば良いの分からなくて…。」

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【回想】

その日俺は、細田にあげるクリスマスプレゼントを考えていた。

「クリスマスプレゼント…どうすっかな…。」

少し強引に思ったけど、もし細田が俺とクリスマス過ごしてくれるなら用意ぐらいしとかないとな。

だけど一向にクリスマスプレゼントは決まらなかった。

「…やっぱ女性にも聞いてみるか。」

そして次の日からは俺は、女性社員にクリスマスプレゼントの相談をしていた。

「なるほどなあ…。皆欲しい物が違うんだな…。」

休憩から帰って来たその時、清水さんと出くわした。

「し、清水さん。」

「はい♡」

「そ、その…清水さんだったらクリスマスプレゼント何貰ったら嬉しい?」

「え!佐藤さんどなたかにあげるんですか?」

「お、俺じゃなくてその…。と、友達が…。」

「へえ〜そうなんですかあ♡うーん私だったら、やっぱアクセサリーとかバッグですかね〜」

「な、なるほど…。」

(…付き合ってもないのにそれはマズイよな…。)

「…ありがとう。」

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「…って相談してただなのに、いつのまにそんな事に…。」

「…そうだったんだ。」


…佐藤に言われあたしはホッとした。


「…良かった〜」


「…誤解させて悪かった。」

「ううん!ありがとう!話してくれて…。
あ…でもあたし…プレゼント用意してなくて…。」


「良いよ。今、貰うから」


「え?」


その時、佐藤があたしにキスをした。


しばらくして、唇が離れた。


「今、貰ったから。」


「ちょ!!//」


「別に良いだろ。《恋人同士》になったんだから。」


「…もう。」