あたしは、再び仕事に戻った。

そしてしばらくして、全ての仕事が終わった。

「よし、終わりー。」

バッグを持ったその時

「なあ、細田この後呑み行かね?」

佐藤が口を開いた。

(…呑みか。まあ久々だしね。)

「良いねー!行く!あんたの奢りね。」

「は?絶対割り勘だからな!」

「やだよー!言い出しっぺあんたなんだから」

「おい!」


クリスマスなんていらない。


今は佐藤がいるから。



佐藤と笑い合うこの時間が幸せだから。


だから、クリスマスなんていらないんだ。


だけど、そう思っていたのはあたしだけだった。


そしてあたしは勤怠を切り、佐藤と呑み屋に向かった。