❆LastChristmas❆

「清水に言われた時、亜紀すんごい眉間にシワ寄せてたんだよ?
それってヤキモチでしょ?」



…ヤキモチ?

「亜紀、いいかげん素直になりなよ。
…佐藤の事、好きなんでしょ?」


あたしが…?


佐藤を…?


「あたしは、佐藤の事友達として大事だけど…。
でもそんなふうには!」


「亜紀。」


恵那が突然、あたしの名前を呼んだ。


「…じゃあ何で今、泣いてるの…?」


「え…?」


亜紀に言われ、頬を触るといつのまにか涙がついていた。


「…何で。」


「それは、亜紀が佐藤に初めて恋をしたからだよ。」


あたしが佐藤に恋…?


その時あたしは、佐藤と出会ったこれまでの出来事の日々を思い出した。


そうだ…。


佐藤は


《お疲れ様!》


いつも明るくて、

《細田、これ頑張ろうな!》


励ましてくれて、

《お前、また残業かよー》


時々、憎たらしくて


《しょうがねーから俺も手伝ってやるよ、あ、メシはお前の奢りな》


だけど…。優しくて