―――――― …

―――…


「……」


「……」



2人分の靴の音が、誰もいない道路に響く。



無言。



一緒に帰ってはいるものの、会話がない。


当のわたしも新くんが隣にいると思うだけで、ガチガチになって頭が真っ白になっている。

チラり、隣の新くんを盗み見してみる。


「っ…」


やっぱりものすごくカッコいい。
一目見るだけで心臓が壊れそうになる。

今もほら、周りの女の子の視線を集めてる。
彼のオーラには誰も叶わないんじゃないかと思う。


「新くん、あの」


このまま無言ではせっかくのチャンスがもったいないと思い、とりあえず呼んでみる。


「…なに」


…相変わらず、冷たい。

予想はしていたもののこの無表情に、この口数の少なさを目の当たりにすると何を喋ればよいのかますますわからなくなる。

とりあえずお礼、言わないとだよね。


「あの、ありがとう…」


「別にいい」


新くんが返事をしてくれた…。
それだけで感動に浸るわたしに、新くんは一言、