ついにきてしまった。
放課後。
心臓が異常なほど速い、心配になるレベルで。







「あ、あらた…くんっ!」



玄関で待ち伏せしていると案の定だるそうな顔をした新くんがきた。
彼がいつもこの時間に帰っていくのをしっているわたしは…軽い変態か、ストーカーか。



嫌そうにこちらを見る新くん。
…近くでみると更にカッコイイ。


「…なに?」


…あっ、カッコイイとか言ってる場合じゃなかったよ。
どうしよう…心臓がバクバクするし、手汗もひどい。


「あの…一緒に、帰ろぅ…?」


緊張しすぎて最後のほう声小さくなってしまった。
聞こえたかな、。
新くんの反応が怖くて前が見れない。

「あのっ…やっぱ…「いいけど」」


やっぱりいい…そう言おうとおもったのに。