馬鹿なわたしは何も考えずにその部屋に入ってしまった。




「なについてきてんの?」



鋭い声に、はっとした時にはもう遅い。


目の前には新くんが立っていた。


びっくりした…。
心臓止まりかけたよ、今。



「き、気づいてたの?」



「あたりまえ」


…やってしまった、これじゃあただの変態ストーカー女じゃんか。


「ストーカーじゃなくてね…あの!違くて」


「なに」


目の前の綺麗な顔は早く言えよって顔で、余計にしどろもどろになってしまう…。




「ぱん、半分こ…しようと思って」